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【ルール】

読書
05 /23 2017
5/23に読み終えました。
作者は古処誠二さん。

デビュー作の『UNKNOWN』と、次作の『少年たちの密室』を読んでいました。
どちらも非常に面白かった。
前者は自衛隊内部の事件を扱ったミステリ。
後者は地震で倒壊したマンションの地下駐車場に閉じ込められた6人の高校生と担任教師の間で起こる事件。

こんな観点で書けるんだ、すごいなぁと思いました。

そして本作です。

終戦間近のフィリピン戦線。鳴神中尉がそこで見た“地獄”とは? 小隊は任務を遂行して生還することができるのか? ギリギリの極限状態で試される人間性を鋭く描く、衝撃の書き下ろし問題作!

生きることが最も困難だった時代、生きることが最も困難だった場所で。衝撃の問題作。まだ若い作家が、そして現代エンターテインメントが、このような戦争小説を生み出したことは驚きに値する。 amazonから引用


ルールとは…
人間が、人間として生きるためのルールでしょうか。
その線引きがどこにあるのか、あらためて考えさせられました。
それを考えるのが、戦争という極限状況であることも併せて。

人が人であるという当たり前のことが、当たり前でない。
そんな時代。

なにより、禁令の反則を思い出しました。
歴史学の用語です。
歴史上、「…しないように」「…すべからず」というような禁止令が出た場合、必ずそれに反する事実があるというもの。
僧侶が妻帯しないように、という規則が出た場合、背景には僧侶が妻帯しているという事実がある。

では、
「死人を食うべからず。」
こんな通達が出された背景を考えるとどうでしょうか。

「有史以来、これほど救いようのない通達がなされた軍隊もない。」
本書では、上記のように書かれます。
どうしようもない気持ちになりました。

冒頭は次のように始まります。

「敵に勝つには飢餓から解放されねばならない。
飢餓から解放されたければ敵に勝たねばならない。」

絶望するしかない二律背反。
あらためて、先の戦争での死者のご冥福を祈ります。

  
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